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Short short with English summary

明けまして、おめでとうございます。

Anno del Toro
「Anno del Toro」は、丑年のイタリア語です。しかし、どんな日伊辞典を引いても、こういう訳にはなっていません。「L'anno del Bue」と出ています。
英語・The Year of the Ox。 独語・Das Jahr des Ochsen
Toroは、牡牛で、Bueとか、Oxは、力仕事・労役をしたり、ビフテキになったりする、去勢された牛です。星座の名は、牡牛座・Toroです。  そこで、私は、あえてToroを使いました。 歌劇カルメンのトレアドーロと、つながりがありますね。
単語・名詞というものは、そこの人々が深い興味を持つと、詳しくなり、呼び名が細分され、数多くなることは、良く知られています。  アラビア語では、ラクダの呼び方が大変な数だと聞きました。 日本でよく言われる例は、鰤で、ツバス・ワカシ・ハマチ・イナダ・カンパチ・ヒラマサ・ワラサ、関東・関西入り混じって、本当にそこまで食べ分けられるの、という気もしますね。 でも、寒鰤は寒鰤です。 お寿司は、世界中の大都市で、珍しくなくなりました。しかし、スシの代表・マグロは、日本のすし屋では、かじき・きはだ・めじ・本まぐろ、 外国では、Tuna一言。
しかし外国人も、自分の土俵でのうるささでは、一歩も引きませんね。 ワイン選びで苦労した経験は、誰でもあります。 チーズ、オリーブの漬物の種類もすごいものですね。  最近の日本では、外国物でも、スコッチ・バーボンでは済まなくなり、ハイランドモールトから、アイリッシュまで、銘柄にうるさく、味にうるさくなりました。   世界の貧しさに気が付かない、平和ボケでなければ幸いです。
日本では、牛・馬をさらに細分化した言葉でよぶことは、稀です。牝猫・牝犬、牡猫・牡犬、こういう使い方をするときの文章の、その先は、なんとなく危ないと感じるのは、私の品性でしょうか。  もっとも、「あてうま」は、日刊一流紙の政治面でも普通に使われますが、語源的には、おやおや。
雄牛だけの丑年というのが、気に入らないので、雌牛の賀状も作りました。
「Anno della Vacca」 Vaccaは、乳牛。

Anno del Toro
AD 2009 is “The Year of Ox” according to the Chinese calendar. “Anno del Toro” is Italian. But you find in Japanese-Italian dictionaries “L’anno del Bue”, not “Toro”, and in German, “Das Jahr des Ochsen”
“Toro” is male as bull. “Bue” or “Ox” means a castrated bull for heavy labor and for beefsteak. You find the constellation “Toro”, The Bull, in the sky but not “Bue”. So I took Toro instead of Bue.
It is said there are so many words for different sorts, genders, and aging stages for the camel and dromedary in Arabic. The intensity of our interest demands the accuracy and increases the numbers of words. So we have a lot of words to distinguish differences of fish. And we meet a great problem choosing wine at a restaurant in Europe. For long time Scotch meant the good imported whisky in Japan. But, today, even Japanese people are quite choosy and talk about the brands of Highland malt whiskeys and Irish whiskeys. I hope this tendency is not a symptom of the decadence of our civilization, unconsciously trying not to se our real situation.
In Japanese, we seldom use these words: bull and cow. We just say: cattle. When I meet such words as “tomcat” and “bitch” in the Japanese literature, my association is not terribly refined. Have I bad taste?
Anyway, I don’t feel satisfied by making only a New Year’s card with a bull, so I made a card with a cow.

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